セブン-イレブンは、兵庫県の食材を利用したり、県に関連するメニューを商品化した「兵庫をまるっとグルメフェア」を関西2府4県約2800店で展開。加東市のもち麦を使ったおむすびや兵庫県オリジナル品種イチゴのジャムが入ったパン、淡路島産の新玉ねぎを使用したサラダなど、バラエティに富んだ全8品をラインアップしている。
いずれも兵庫県とのコラボ商品。県と同社は2010年4月に「地域活性化包括連携協定」を締結し、これまでも県産品の販路拡大などに取り組んできた。多岐にわたる兵庫県産品を販売する取り組みは、今回が初めてという。
目玉の1つは、加東市を中心に栽培されているもち麦「キラリモチ」を使った「もち麦もっちり 塩こんぶ枝豆おむすび」。塩昆布と枝豆を混ぜ込み、ごま油を加えて仕上げたもので、もちもちした食感と香ばしい風味が特徴だ。
兵庫県庁で開かれた会見で、セブン-イレブンの伊藤公一・商品本部関西地区チーフマーチャンダイザーは、加東市のもち麦について「くせがなくて食べやすい」と太鼓判。おむすびを「もち麦なので健康に良く、おいしいから継続して食べられる。食べ応えがあり、そしゃく回数が多くなるので満足感も得られる」と紹介した。試食した兵庫県農林水産部の守本真一部長は「思っていた以上にもち麦が入っていて、口の中でプチプチ弾ける。食物繊維を食べている感じがする。朝ごはんにもいいですね」とコメント。
県オリジナル品種のイチゴ「あまクイーン」のジャムが入った「兵庫県産あまクイーン使用いちごジャムのちぎりパン」は、規格外となったイチゴを活用した、SDGsの取り組みにもマッチした商品だ。
商品開発にあたり、同社の担当者らは生産者宅を訪問。どうやっておいしい商品に仕上げるか、規格外の農産物をどう活用できるかなどについて議論を重ねたという。伊藤チーフマーチャンダイザーは「(県の農産物は)良い素材のものばかりなので、われわれの加工で本来の味が消えないよう、良さを生かせるよう苦心した」と振り返った。
フェアは29日(月)まで。一部商品はその後も販売を続ける。
「兵庫をまるっとグルメフェア」の商品は以下の通り。価格はいずれも税別。
■もち麦もっちり 塩こんぶ枝豆おむすび(125円)
■淡路屋監修 たこめしおむすび(220円)
■グリル一平監修 オムハイシ(580円)
■料飲組合ラーメン部会監修 播州ラーメン(490円)
■淡路島産新たまねぎ使用 温玉&新たまねぎ(250円)
■淡路島産新たまねぎマリネと王様トマト(230円)
■兵庫県産あまクイーン使用いちごジャムのちぎりパン(188円)
■淡路島牛乳使用 ミルクムースシュー(178円)