そこで同社が取った手段が “ワークショップ形式”でした。「古民家の魅力や、古民家再生の取り組みを身近に感じ、知ってほしい」との思いを抱いていた同社。SNSなどを活用して人を募り、毎週土曜日に欠かさず開催しました。学生も含め、多いときには20人ほど参加することもあったのだとか。
そうして地道に基礎からリノベーションを進め、2年半の歳月をかけて蔵を復活させました。
菊屋蔵として新たなスタートを切ることになった地域の財産。完成当初は休憩所として使われていた菊屋蔵は、リノベから2年後にカフェとしてオープンしました。温かみあふれる店として、今では地元の人たちに愛される存在となっています。
(取材・文=西真莉恵)
※ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう』2024年4月28日放送回より