『越前たけふ』は在来線の駅とは離れた山間に位置しています。東口には山が迫っており、岩内山登山の入り口にもなっています。また駅前駐車場が無料なのも嬉しいですね。西口は越前和紙の流し漉きをイメージにした駅舎で、隣接して道の駅があるのも面白い光景。また北陸道の武生インターが目の前にあるのも珍しいケースでしょう。
4キロメートル離れた街中には旧在来線・ハピライン福井の武生駅や、福井鉄道のたけふ新駅があります。福井鉄道の駅はもともと「越前武生」を名乗っていましたが、新幹線と同じになり、ややこしい(※重複を避ける)ので改名したのです。
越前市は菊人形や和紙・箪笥などで有名ですが、今のイチオシは紫式部なんです。都以外で唯一住んでいたというまち。「紫ゆかりの館」や「大河ドラマ館」には多くの観光客が訪れています。またハピライン福井では武生~王子保間に新駅「しきぶ」を来春に設置する予定です。
そして越前市で鉄ちゃんにおすすめのスポットは福井鉄道・北府(きたご)駅です。趣きある現役の大正時代の木造駅舎は国の登録有形文化財にもなっています。駅舎内には貴重な鉄道資料や備品など120点を展示。また車庫では昭和期に活躍した懐かしいモハ200形が静かにたたずんでいます。
北陸新幹線に話を戻しましょう。春は桜が美しい足羽川を渡ると『福井』。街側の西口では多くの恐竜たちが出迎えてくれます。新幹線延伸とともにエキナカには新しい商業施設「くるふ福井」がオープン。また福井初の超高層タワーとなったコートヤード・バイ・マリオット福井は高さ120メートルで、客室からは新幹線が走る様子も一望できます。