また1984年までは加古川~高砂港の8キロメートルを結んだ国鉄高砂線が走っていました。貨物輸送が中心なので、客車は主に2両編成で日中は2時間おきくらいの運行でした。
人口27万人の東播磨の中核都市・加古川市。駅前には老舗デパート「ヤマトヤシキ」が健在。戦後の繊維産業をけん引した日本毛織の巨大工場跡は大型ショッピングセンター「ニッケパークタウン」となって市民に親しまれています。そしてもちろん名物の「かつめし」は外せません。
『加古川』を出るとすぐに全長410メートルのトラス橋で兵庫一の長さを誇る加古川を渡り、『宝殿』(ほうでん)に到着。ここは高砂市の玄関口となる駅で、かつてはニッケや住友セメントへの専用線も敷かれていました。駅名の由来となったのは、生石(おうしこ)神社にある御神体「石の宝殿」なんです。こちら、水に浮かんでいるように見える高さ5.7メートル、幅6.5メートル、重さ500トンの巨石から成り立っています。でも、いまだに誰が何のためにというのが判明していないミステリアスな巨石。触れば、何かご利益が得られそうなんです。
かつては「阿弥陀」を駅名に名乗っていた『曽根』。ホームが大きく右にカーブしており、姫路の有名進学校である白陵中学校・高校の最寄り駅にもなっています。
『ひめじ別所』は姫路貨物場の横に2005年に誕生した駅。駅前の駐車場が24時間でも250円という安さにびっくりです。
次は難読駅名『御着』(ごちゃく)。かつてここには御着城があり、播磨守護の赤松氏の家臣・小寺氏の居城でした。現在、本丸跡は公園や公民館、そして市役所の出張所になっています。