世界三大珍味の一つ「トリュフ」。先人も魅了されてきたそのきのこをメインに扱うレストランが、兵庫県神戸市にあります。トリュフ料理専門店は神戸では非常に珍しく、さらには神戸ならではの絶景も楽しめる立地と聞き付けて取材しました。
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さまざまな料理にトリュフを合わせて提供しているのは、神戸市中央区にある神戸ポートタワーホテル内の「HIDE OUTトリュフレストラン&バー」(以下、HIDE OUT)です。
店名の由来は「隠れ家」。シックで落ち着いた雰囲気の店内は、まさに“大人の隠れ家”のよう。今年4月にリニューアルオープンして話題の神戸ポートタワーが間近なホテルの13階とあって、眼下に神戸港の美しい景色が広がります。夜には、カウンター席前の大きな窓からメリケンパークの夜景を一望できます。
今回レポートするのは「SHIROコース」(税サ込み9900円)。
「KURO」「SHIRO」「KOBE」と3種類あるコースの中でも店の代表メニューだそうで、デザートを含む全9品のすべてにトリュフが使用されています。
「黒毛和牛のグリルと贅沢トリュフ」は同店の定番メニュー。「彩り野菜のトリュフチーズリゾット」は、上品な香りと味わいに魅力を感じました。「トリュフ蕎麦」は蕎麦とトリュフの穏やかな香りがマッチしていました。
加えて、「モッツアレラチーズと季節のトリュフロワイヤル」「旬の白身魚とトリュフのカルパッチョ」「鶏新丈トリュフ餡かけ」「蟹と濃厚たまごの蟹玉トリュフ」「トリュフと蟹クリームのひとくちコロッケ」「季節のおまかせデザート」と、リッチな9品でボリュームがありました。
風味豊かなトリュフが、どんな料理とも相性抜群でした。パスタやリゾットなどに合わせるイメージが強いトリュフですが、デザートともベストマッチ(!)特に、ジェラートとトリュフの組み合わせはクセになるようなおいしさで、最後まで飽きることなく、格別な味わいを堪能することができました。
トリュフは香りがガツンとくる印象だったのですが、聞けば、同店では冷凍でも乾燥でもない「フレッシュトリュフ(生トリュフ)」を使用しているとのこと。料理に華やかさと深みが加えられているように感じました。