中島みゆき、チャゲアスら世に出る契機に…昭和のポップス・ロックシーンを切り開いた「ポプコン」とは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

中島みゆき、チャゲアスら世に出る契機に…昭和のポップス・ロックシーンを切り開いた「ポプコン」とは

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【中将】 次に紹介する曲もすごい曲です。中島みゆきさんで『時代』(1975)。高校3年のとき、文化祭でステージを踏み音楽活動をスタートした中島さん。各地のコンテストに出場して注目を集め、1975年9月に『アザミ嬢のララバイ』でレコードデビュー。直後の同年10月、第10回ポプコンでこの曲を歌いグランプリを獲得されました。その後のご活躍は言うまでもないですね。

【橋本】 大好きな曲ですが、背景までは知りませんでした。20歳そこそこでこんな世界観の曲を作っていたなんて驚きです。

【中将】 ちなみに菜津美ちゃんはコンテストの類に出場したことはあるんですか?

【橋本】 すごい昔にありますよ! 地元の兵庫県川西市で開催された、今はもうないコンテストです。予選では評判良かったのに決勝で選んだ曲が良くなかったみたいで、後から審査員さんたちに「なんで決勝であの曲だったの?」と苦言を言われてしまいました。

【中将】 どんな曲だったんですか?

【橋本】 言っていいのかな……好きな人を食べちゃいたいという曲です(笑)。

【中将】 審査員たちにはその芸術性が理解できなかったと(笑)。さて、シンガーソングライターが続きましたが、次に紹介するのはバンドの曲です。世良公則&ツイストで『あんたのバラード』(1977)。

【橋本】 激渋かつ濃密すぎですね……これは世良さんがいくつのときの曲でしょうか?

【中将】 大学4年のときに作られたそうなので、これも20歳そこそこですね。

【橋本】 最近の若い方の曲は「もう恋愛したくない」みたいな内容が多いので、えらい違いですよね。人と人の関係性がすごく濃密! そういう時代だからたくさん名曲が生まれたのかもしれません。

【中将】 世良さん以外は就職することが決まっていたツイストですが、思い出作りのため1977年10月の第14回ポプコンに出場。しかし、ここでグランプリを受賞し、世界歌謡祭でもグランプリ獲得。プロ志向のメンバーに入れ替えて「世良公則&ツイスト」としてレコードデビューを果たしました。

【橋本】 ポプコンって出場者たちのドラマもあって面白いですよね。他にもどんな出場者たちがいたのか気になります。

【中将】 番組の放送時間の関係で次に紹介するのが最後になってしまいます。チャゲ&飛鳥(CHAGE and ASKA)で『ひとり咲き』(1979)。チャゲ&飛鳥は実はデビュー前は7人組のバンドでした。1978年10月の第16回ポプコンに出場して入賞。この『ひとり咲き』で挑んだ1979年5月の第17回ポプコンも入賞止まりでしたが、ヤマハからの打診でCHAGEさんとASKAさんの2人組でデビューすることになったんですね。

【橋本】 こんな名曲でも入賞止まりっていうことはよっぽど層が厚かったんですね。

【中将】 『ひとり咲き』はASKAさんがポプコン向けに作った自信作で、前評価も高かったそうです。ですが、ASKAさんが最後のサビの構成を間違って歌った影響で演奏が乱れてしまい、グランプリを逃したとのこと……。

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