無印良品の不動の人気商品『不揃いバウム』。そんな不揃いバウムの“ある謎”について、先月末に生虫・のろゐみこさんがXに投稿した内容に、22万件以上のいいね(記事執筆時点)がつき大変な話題になっています。
投稿内容は……「無印で不揃いバームばっかり売ってるけど揃ったバームどこ行った? って長年疑問やったけど、調べたら『不揃いな物を集めて売っているのではなくわざわざ揃える作業にコストをかけずその分価格を抑えました』みたいなことらしくて納得した。闇ルートで貴族だけが揃ったバーム食ってんのかと思ってた」。
生虫・のろゐみこさんの投稿によると、不揃いバウムは、切れ端などのB級品ではなく、形を揃えるコストをかけずに価格を抑えた商品とのこと。真相と開発のきっかけなどについて、株式会社良品計画・食品部の服部さんに詳しく話を聞きました
ーー『不揃いバウム』の“不揃い”とは?
【服部さん】 「焦げ目の感じが違う」「丸みが違う」「形が崩れている端っこ部分」など、従来のバウムクーヘンの製造過程では捨てられていた“不揃い”の部分もはじかずに、ほぼすべての部分を商品として販売しているのが『不揃いバウム』です。‟不揃いではないきれいな部分だけのバウムクーヘンが他にある”という意味ではありません。
ーーどうして生まれた?
【服部さん】 昔は、弊社も不揃いの部分を除いたバウムクーヘンを販売していました。しかし、廃棄されていた‟焼き色にムラがある部分”や”形がきれいでない部分”も、商品の質は他の部分と全く変わりません。これでは「味は変わらないのにもったいない」ということで、不揃いの部分も含めて売ろうとなりました。そうすることで結果的に廃棄も減り、コストダウンに成功。皆さまに、価格を抑えて提供することができるようにもなりました。