兵庫県を代表する夏の逸品「明石だこ」。明石海峡や明石沖で獲れるマダコをこのように呼び、弾力のある歯ごたえとうまみが最大の特徴だ。そもそもタコには肝臓の機能を助けるタウリンが豊富に含まれており、夏の疲れ対策にもぴったりの食材と言われている。
明石海峡の激しい潮の流れに耐えた個体は足が筋肉質でしっかりと太くなり、それが独特の弾力を生む。カニや貝などの栄養豊富なエサを食べることで身のうまみが増すのだが、近年はエサ不足のせいで不漁が続いているそうだ。
神戸市須磨区の産直市場「ナナファーム須磨」によると、明石や垂水・淡路の漁港から明石だこが入ってはくるものの、大きな個体は減ってきているそうだ。とはいえ、味や歯ごたえに変わりはなく、食べ応えは抜群とのこと。ファンも多く、毎年入荷すると飛ぶように売れていくという。
担当スタッフは「活タコのボイルは、中心部分がほとんど生のような絶妙な茹で加減。そのままでも柔らかいですが、炭酸水で煮詰めるとさらに柔らかくなります」と話す。
同市場の2階にある海鮮レストラン「魚魚」では、明石だこの天ぷらを提供。この季節の定番商品なのだとか。
※ラジオ関西『Clip月曜日』7月29日放送回より
■ナナ・ファーム須磨
兵庫県神戸市須磨区外浜町4-1-1
電話 078-733-7722
※店舗ごとに営業時間や定休日が異なるため、詳しくはナナ・ファーム須磨公式サイトを参照。