子どもたちが自由に描いた絵を組み合わせて、物語の場面に使用する9枚の挿絵は完成した。「子どもたちには想像力と画力がある」。
無限の可能性を秘めた子どもたちを心からリスペクトする中嶋さんの眼はやさしい。
「今ある命が当たり前、快適な生活が当たり前じゃない」。中嶋さんは語りかける。子どもたちにとって、阪神・淡路大震災も東日本大震災も歴史的な出来事にすぎなかった。
しかし、2025年元日に起きた能登半島地震が、自然災害が時と場所を選ばず起きるのだという現実と向き合わせた。
これまでに阪神・淡路大震災を題材にした絵本は数多く出版されている。
しかし中嶋さんたちは、失われた命の尊さを訴えるものでだけではなく、震災当日、さまざまな優しさに包まれて誕生した命があったというメッセージを発信したい、との思いがある。
そして、「子どもたちが、次の世代の子どもたちに伝えることができる仕組みを作りたい」と意気込む。
中嶋さんらは絵本の製本・出版に向けてクラウドファンディングで資金を募っている。
クラウドファンディング・READYFOR「1.17 阪神淡路大震災を忘れない 震災の絵本プロジェクト」
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