「だし巻き玉子は、プロじゃないとなかなか同じものはできない。ウレタンゴムも、例えば夏の暑いときと冬の寒いときでは、同じように作ってても全く違う製品になるんです。15年前ぐらい前に現場作業をしていた頃は、そのことをきちんと理解していなかった。それがここ数年ほどで把握できたので、現場の社員の皆さんの気持ちもだいぶわかるようになったと感じています」と畠中さんは語る。
製造業は、いわゆる“3K(きつい、汚い、危険)”がつきまとう現場と世間で言われることもある。だからこそ畠中さんは、「みんなが安心して働けるようにしたい」と望む。人生100年時代。できるだけ長く働いてほしい気持ちで、工場内の温度管理や清潔感に気を配っているという。
次世代を見据える経営者は、「後継者の育成のためにも、休むときはしっかりと休み、メリハリをつけて仕事をしてもらえるような働きやすい職場にしていきたい」と意気込みを見せた。
※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』より