“人生100年時代”を体現する97歳の現役ファッションデザイナーとして、日本の伝統の着物地や帯地に「いのち」を吹き込み、新たにオートクチュールドレスを創作することで、日本美の伝統を世界に発信する。
南部靖之・パソナグループ代表はラジオ関西の取材に対し、オートクチュールドレスについて「芸術に年齢は関係ない。経験がものを言う。アートは美的感覚が歴史から紡ぎ出されたもの。和と洋が一緒になり姿を変えた芸術作。老若男女、夢と希望を持って生きていけば、さまざまな可能性が開花するという、藤本ハルミ先生のメッセージとも言える」と話した。
藤本さんは「私は97歳。同じ歳の人と、ここしばらく会ったことがないの。高齢化社会だけど、私のように街へ出る(同世代の)人がいないからね」と笑う。
仕事を依頼されると「時間が経つのを忘れて創作に没頭してしまう」と藤本さんが話した、今回のオートクチュールドレスは、京都・祇園祭の山鉾巡行が描かれた生地や、染織家として初めて人間国宝となった三代目田畑喜八による生地など、デザインは多彩。20着にのぼる。
藤本さんは大阪・関西万博に向けて「東京一極集中と言われて久しい日本。関西から日本文化を発信したい。『やっぱり関西(上方)はすごいな』と思ってもらいたい」と意気込みを語った。
オートクチュールドレスは、大阪・関西万博のパソナグループのパビリオンでVIPアテンダントが着用する。
万博閉幕後は、淡路島へ移設されるパビリオンに隣接するホテルで、同様に活用される予定。
■パソナグループ 大阪・関西万博パビリオン『PASONA NATUREVERSE』プレゼンテーション映像 ©Expo 2025
【パソナグループ・サステナビリティ活動(公式ウェブサイトより)】
【2025年大阪・関西万博 オフィシャルウェブサイト】