70年代後半に起こった田舎ソングリバイバル…橋本菜津美が「ブログみたい」と評すさだまさしの名曲も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

70年代後半に起こった田舎ソングリバイバル…橋本菜津美が「ブログみたい」と評すさだまさしの名曲も

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【中将】 お次に紹介するのは田舎と言えばこの方、吉幾三さんの『俺はぜったい!プレスリー』(1977)。

【橋本】 「俺は田舎のプレスリー 百姓のせがれ」……田舎ソングと聞いて吉さんは絶対紹介されると思いましたが……(笑)。

【中将】 アイドル歌手「山岡英二」としてデビューしたものの売れず、流しをしていた吉さん。エルヴィス・プレスリーが亡くなった頃に、スナックで泥酔しながら即興で弾き語ったこの曲がレコード会社の関係者にに注目され「吉幾三」として再デビューすることになりました。

【橋本】 吉さんって本当に持ってる人ですよね。

【中将】 曲はオリコン・ウイークリーランキングで最高25位まで上昇し、勝野洋さん、カルーセル麻紀さん出演の映画まで作られるヒット曲になりました。

【橋本】 吉さんの田舎ソングと言えば『俺ら東京さ行ぐだ』(1984)も有名ですが、どちらも一見田舎をバカにしてるようで愛情も感じる名曲だと思います。

【中将】 さて、次にご紹介するのは北島三郎さんで『与作』(1978)。日本の田舎をここまで壮大に歌い上げた曲は他にないのではないでしょうか。

【橋本】 たしかに壮大! 山中を木こりか猟師が駆けてゆくような風景が浮かんできます!

【中将】 楽曲を手がけた七澤公典さんは群馬県出身。慶応義塾大学卒業後、ジャズギタリスト、ウエイター、セールスマン、サラリーマンなどさまざまな職業を経たのち1976年にジャズマンになるために渡米するも失敗。帰国後、アメリカ生活の反動からか日本情緒たっぷりの『与作』を作ってNHKの『あなたのメロディー』に応募したという流れです。

【橋本】 一度、海外で暮らした人ならではの日本観だったんですね!

【中将】 この曲で大成功をおさめた七澤さんは、その後なぜか新興宗教家と交流を深め、自身でもスピリチュアル本を出版するなどちょっと不思議な活動をされています。

【橋本】 (笑)。経歴から思うに衝動的というか、目の前のことに没頭してしてしまう情熱家タイプなんでしょうね! ミュージシャンあるある……ちょっとうらやましい気もしますが。

【中将】 リスナーのみなさんは僕たちのことをいかにも奔放なミュージシャンタイプと思ってるかもしれませんが、僕たちって業界内ではかなり常識的なほうなんだとご理解いただきたいですね(笑)。では次の曲をご紹介しましょう。さだまさしさんで『案山子』(1977)。

【橋本】 この曲も日本の田舎の風景が目に浮かぶ名曲ですね。

【中将】 まさに菜津美ちゃんが以前、「ブログみたい」と評したさだまさしさんならではの世界観です(笑)。

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