70年代後半に起こった田舎ソングリバイバル…橋本菜津美が「ブログみたい」と評すさだまさしの名曲も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

70年代後半に起こった田舎ソングリバイバル…橋本菜津美が「ブログみたい」と評すさだまさしの名曲も

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【橋本】 いや、それは本当に情景や情感が細かく表現されているなという誉め言葉のつもりだったんです(笑)。けっしてディスってるわけではなく、感動的な曲だと思っています。都会に出て行った若者に「手紙が無理なら電話でもいい 『金頼む』の一言でもいい」って、親兄弟の間でしか出てこないすごいせりふだと思いますね。

【中将】 田舎に残された人たちの感じる寂しさや肉親の愛情が、美しい風景とともにつづられていて、これはこれですごい表現力ですよ。さださんが弟さんと大分から福岡へ列車に乗った時に見た景色や、実家のルーツである島根県津和野の景色がイメージの根底にあるそうです。

【橋本】 私も小さい頃、父の海外赴任で暮らしてした上海の風景はずっと心に残っています。ふるさとというわけではないんだけど、今も中華風の香辛料の香りを嗅いだりしたらバーッと郷愁みたいなものが沸き上がってくるんです。

【中将】 菜津美ちゃんも上海時代をイメージしたブログソングを作ってみてはどうでしょうか(笑)。さて、次で最後の曲になります。松村和子さんの『帰ってこいよ』(1980)。

【橋本】 これもエネルギッシュな曲ですね!

【中将】 まさにロック演歌な感じですよね。歌詞中にある「お岩木山」は津軽富士とも呼ばれる青森県の名山。松村和子が着物をアレンジした衣装で、津軽三味線をギターのように弾きながら歌うスタイルが話題になり大ヒットになりました。

【橋本】 この曲も青森がテーマなんですね。吉さんと同じ!

【中将】 「帰ってこいよ」と言うからにはやはり、当時から都会に出て行ったきり帰らない人が多かったということなんですかね。でも過疎化しつつあったとはいえ、当時の楽曲を聴くと田舎がまだまだパワフルでファンタジックな時代だったのだと思います。

【橋本】 現代で田舎ソングを作るとしたらどんな感じになるんでしょうか? Adoさんとかに歌って欲しいですね!

ラジオ関西『中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス』収録風景
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