サッカーの世界的スーパースターの1人で、昨夏まで5シーズンにわたってJリーグ・ヴィッセル神戸でプレーした元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ選手が、8日、現役引退を発表しました。この一報を受けて、ヴィッセルの選手らが、イニエスタ選手を労うコメントを発表しています。
「僕がプロになってから、世界中で超一流と呼ばれている選手たちが数多くいるなかで、アンドレスは間違いなくその一人だった」というのは、ヴィッセルの選手を代表してコメントをつづった、元日本代表DF酒井高徳選手。
練習や試合を通して、「アンドレスの考え方やアンドレスのプレーの感覚というのを、自分がどれだけ盗めるか、感じられるかを、常に意識していた」という、日本を代表するサイドバックは、「自分にとって見たことのない感覚、やったことのない感覚というのを、すごく教えてくれたので、それはいまだに役立っている」と、イニエスタ選手から受けた影響は大きなものがあったようです。
「ピッチの内外で、彼というリーダーシップだったり人間性を発揮してくれたおかげで、いまのヴィッセルがある」と、タイトル獲得など、強豪チームの礎を作ったレジェンドを絶賛した背番号24は、次のようにメッセージを送っていました。
「アンドレス、おつかれさまでした! あなたとプレーできた3年間というのは、僕にとって非常に大きな宝物です。僕が今まで海外にいた期間でも見れなかった世界、感覚というのを、あなたはヴィッセルで教えてくれました。その毎日の練習、試合が、とても楽しく、とても刺激的でした。あなたと過ごした3年間、あなたとプレーしたフィーリングというのは、一生忘れません。自分のサッカー人生のなかでも大きな意味を持つ時間でした。いろいろなものを学ばせていただいて、人間性も含めて、本当に多くのことを自分に与えてくれました。長い選手生活でしたが、これからはしっかり休んで、家族との時間を大切に過ごしてください。これからのアンドレスのキャリアを応援しています。またどこかで会えることを楽しみにしています。おつかれさまでした! Gracias Andres!!」
一方、神戸市の久元喜造市長も、イニエスタ選手引退についてコメントを発表しています。
「世界トップレベルのプレーヤーであるイニエスタ選手の華麗で多彩なプレーやサッカーへの情熱に私たちは多くの感動と元気を与えていただきました。また、『イニエスタメソドロジーアカデミー』を神戸で創設され、大会等を通じて子どもたちに様々な経験と成長できる機会を与えていただいております。改めて、神戸市民を代表して心より感謝を申し上げたいと思います。今後も様々なフィールドでご活躍いただくことを願いますとともに、神戸を第二の故郷としてこれからも応援していただければと心から願っております」と、市民を代表して、港町で歴史に名を刻んだスーパースターに敬意を表していました。
※コメント提供:ヴィッセル神戸、神戸市