では、どのような言葉をかければいいのか。この課題について、「大人は『気の利いたことを言わなきゃ』と思いすぎている」としたうえで、「言葉よりも寄り添ってほしい」と呼びかけました。
「たとえば、声をかけなくても、横にいるだけで『安心が伝わってくる』と受け止めてくれたり、(子どもは)自分の力に変えてくれる。(子どもに対して)『ずっと泣いていてもいいし、笑っていてもいい。どんな心の色でも大丈夫だよ』と思っているだけでも十分だと思います」(清田さん)
そんな“寄り添う姿勢”を大切にしながら行っている取り組みが、「きょうだいさんの日」です。きょうだいさんたちが主役となり、仲間と出会いながら遊べるワークショップで、清田さんいわく、「とにかく遊んで、『自分は大事にされている』という経験を積んでもらうイベント」だといいます。
ほかに、感染症対策のため病棟に入ることができないきょうだいさんのために、待っている間一緒に過ごすことのできる居場所づくりも。
さらに、毎週金曜日の夜には、30分ほどシブレッドたちと話をすることができる「シブレッドの部屋の扉、開けておくね」というオンラインイベントも実施しています。
きょうだいさんに向けて、シブレッドはこのように呼びかけました。
「きょうだいさんたちは『自分はここにいていいのかな』と話すことがあるので、『ここにいていいんじゃないよ、ここにいてくれてありがとうだよ』ということをたくさん伝えていきたい」(シブレッド)
清田さんも、「仲間がたくさんいることを伝えられたら」とコメント。「もちろん、つらい気持ちになっている子どもは少ないほうがいいんですけど、つらい気持ちもその子にとっては大事な気持ちだと思うので、ちゃんと居場所を作りたい」と熱く語りました。
※ラジオ関西『Clip木曜日』2024年10月17日放送回より