メス1匹で500個産卵!? 秋冬でも大発生の可能性大「コバエ」 “対策”を防虫剤メーカーに聞いた | ラジトピ ラジオ関西トピックス

メス1匹で500個産卵!? 秋冬でも大発生の可能性大「コバエ」 “対策”を防虫剤メーカーに聞いた

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 11月に入ってから暑さも和らぎ、季節はようやく冬に向かい始めました。気温が低くなる事で、“煩わしい虫”と遭遇する機会も減ってきたのではないでしょうか。虫嫌いにとって過ごしやすい季節になってきたとはいえ、「コバエ」は11月ごろまで活動を続けるそうです。アース製薬株式会社に詳しい話を聞きました。

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【家で見かけるコバエの種類】

 コバエとは、ハエ類のなかでも体長が1〜5mmの小さなハエの総称です。3月~11月に発生しやすいと言われています。ちなみに、コバエが成長して大きなハエになることはありません。家で見かける代表的なものはショウジョウバエ類やチョウバエ類・ノミバエ類・クロバネキノコバエ類などです。サイズが小さいため、網戸の目をすり抜けたり、扉のわずかな隙間からでも侵入します。

肌寒い季節になってもコバエは健在!?

【種類によって発生源が違う】

●ショウジョウバエ類

 主にキッチンまわりに多く発生します。痛んだ野菜や飲み残しのアルコールなどが発生源になっており、英名では『fruit fly(フルーツフライ)』と呼ばれるように果物を好むのだそう。

●ノミバエ類

 腐った食物やゴミを好むため、キッチンまわりやゴミ箱付近でよく見かけます。足が発達し、飛ぶというよりは俊敏に動き回るが特徴なのだそうです。

ショウジョウバエ類(写真提供:アース製薬)
ノミバエ類(写真提供:アース製薬)

●チョウバエ類

 バスルームや洗面所など水回りで見かけられます。夜行性で日中はあまり活動せず、家の中のジメジメした薄暗い場所にいます。

●クロバネキノコバエ類

 観葉植物の植木鉢近くで発生しやすいです。腐った植物や植木鉢に生えるキノコ類などを食べて育ちます。

チョウバエ類(写真提供:アース製薬)
クロバネキノコバエ類(写真提供:アース製薬)

【繁殖力が非常に高い】

 ショウジョウバエ類の場合、気温が25度なら卵から約10日で成虫になります。なんと産卵の翌日には孵化するのだとか。1匹のメスが一生で約500個以上の卵を産むため、あっという間に増えてしまいます。

【発生を防ぐには】

 コバエの好む環境を作らないことが最も重要とのこと。キッチンにゴミ箱を設置するなら蓋つきのものを。三角コーナーやシンクの生ごみはすぐに始末するようにしたり、リビングの観葉植物の周囲はこまめに掃除することが大切です。バスルームや洗面所、トイレなどの水回りは掃除と換気をこまめにしましょう。特に排水溝は、ヌメリやヘドロが残らないようにすることで発生予防に繋がるのだそうです。また、食品や飲料の食べ残し・飲み残しを放置するとコバエが寄ってきます。残った食べ物は密閉容器に保存、飲んだ後の容器はきちんと水ですすぐことがオススメなのだそう。

こまめな掃除や湿気取りでコバエ発生を防ごう

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 寒くなったからといっても油断はせず、しばらくはコバエ対策を続けた方が良さそうですね。

※ラジオ関西『Clip』2024年11月12日放送回より

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