さて、『生駒』を出て、東生駒車庫のあたりで並行する奈良線と別れ、すぐに全長3625メートルの東生駒トンネルに入ります。
トンネルを出ると駅前に150床をもつ白庭病院がある『白庭台』。そして住宅地がひろがり『学研北生駒』に。ここは、名前の長い大学名で知られる奈良先端科学技術大学院大学や、高山サイエンスプラザの最寄り駅にもなります。
『長田』から22分で、終点の『学研奈良登美ヶ丘』に到着。駅の所在地は奈良市ですが、少し行くだけで生駒市や京都府精華町と接しています。駅からのバス便も、JR学研都市線の祝園(ほうその)駅や、近鉄奈良線の学園前駅などとを結ぶ便が頻繁に運転されています。
なお、平日の最終発車時刻は、祝園駅行き(56系統)が午後11時54分、鹿ノ台北二丁目行き(112・113系統)はなんと午後11時59分。午前0時(24時)近くまでバスが出ているのにはびっくりです!
ちなみに、駅の終端には大きな壁画がありました。「平成の古都 奈良」と題した作品は、指頭画師の竹中宗指さんが描いた水墨画。これも一見の価値ありです。
同駅前からは「イオンモール奈良登美ヶ丘」が直結。駅の両サイドからは住環境のよさそうな学研都市の住宅地が広がります。バスで国会図書館関西館、けいはんな記念公園などに行けるのも魅力的です。
けいはんな学研都市と大阪の都心部、そしてEXPO会場をダイレクトに結ぶ、近鉄けいはんな線。来年1月19日には、コスモススクエアから夢洲までの一駅が延伸され、鉄道では唯一、万博会場と直結する路線として注目を集めることになります。万博開催中はかなりの混雑が予想されますので、それまでにぜひ一度乗ってみてください。(羽川英樹)