松田聖子に憧れ芸能界へ…昭和最後のアイドル・北岡夢子の軌跡【前半】 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

松田聖子に憧れ芸能界へ…昭和最後のアイドル・北岡夢子の軌跡【前半】

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【中将】 このお二人に憧れて芸能界を目指したということでしょうか。デビューのきっかけは何だったんでしょう?

【北岡】 聖子さんのいるサンミュージックに入りたい一心で、1985年8月31日に事務所のオーディションを受けたんです。聖子さんの『七色のパドル』(1985)を歌い、どうにか合格しました。

【中将】 聖子さんが結婚で活動休止する直前にリリースした『天使のウィンク』のB面ですよね。いい曲だけど、なぜあえてB面曲を?

【北岡】 当時のオーディションってみんな『天使のウィンク』を歌ってたんですよ。私も当初はその予定だったんですが、それを見て「このままじゃ埋もれちゃう!」と思ってこの曲に変更しました。

【中将】 見事、作戦勝ちだったわけですね。事務所に入った後、憧れの聖子さんには会えたんでしょうか?

【北岡】 はい。コンサートにお邪魔して、楽屋からステージに向かう途中の廊下でご挨拶させていただきました。握手までしていただいて「本物だ! 現実にいたんだ!」と泣いてしまいました(笑)。

【橋本】 アイドル黄金時代の出来事ですね! キラキラしていて華やかで、私の世代からすると本当に夢のような世界です。

【中将】 その後、グラビアやドラマ『こんな学園みたことない!』(読売テレビ)出演などを経て1988年4月6日にフォーライフレコードからシングル『憧憬(あこがれ)』でレコードデビュー。同期デビューには、姫乃樹リカさん、国実百合さん、小高恵美さん、仲村知夏さん、藤谷美紀さん、西田ひかるさん、相川恵里さん、島崎路子さん、高岡早紀さん、田中律子さん、吉田真里子さん……などなど。デビュー当時の思い出は、どんな感じですか?

【北岡】 芸能活動と学業の両立が忙しすぎてあんまり覚えてないんですよ(笑)。キャンペーンでいろんな地方行ったりテレビ番組出たなぁ、同期の子たちと現場でワイワイおしゃべりしたなぁ……というくらいで。でも、性格なのか、つらい記憶はほどんどないですね。印象に残っているのは楽しいことばかりです。

【中将】 この年の7月23日には京王線1日駅長を務め「北岡夢子号」を走らせてますよね。

【北岡】 やりました。フォーライフって本当にキャンペーンの企画力がすごいんですよ。通勤の時間帯に電車を借り切ってしまうなんて、今では考えられないですよね。

【橋本】 全車両、一本丸ごと借りちゃうわけですか?

【北岡】 はい、何両編成だったかは忘れましたが、ファンの人たちと一緒に電車で「よみうりランド」まで行って、そこでファーストコンサートさせていただきました。

【中将】 前後しますが1988年7月5日にはセカンドシングル『告白』をリリースされています。

【橋本】 『憧憬』もそうでしたが、とっても正統派のアイドルソングですよね。まだ高校生とは思えないほど歌唱力が光っています。

【中将】 もっとおちゃらけて歌いやすい曲を出す方もいた時代だと思いますが、レコード会社の方針だったのでしょうか?

【北岡】 もっとポップな曲を出している子たちを見て「アイドルっぽくてうらやましいな」という思いもあったんですが、事務所やレコード会社としては、私をちゃんと歌の歌えるアイドル、歌手に育てたいという思いがあったみたいです。

中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス | ラジオ関西 | 2024/11/22/金 21:00-21:30

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