神戸にいるから分かる「震災と銭湯の密接な関わり」 “銭湯アンバサダー”担う5人組バンドの地元愛 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸にいるから分かる「震災と銭湯の密接な関わり」 “銭湯アンバサダー”担う5人組バンドの地元愛

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 神戸を拠点に活動する男性5人組バンド「サーカスフォーカス」のメンバーが、ラジオ関西の番組にゲスト出演し、地元愛と地域貢献に対する思いを語りました。

 サーカスフォーカスは、ボーカル・MC担当のlittlebee(リトルビー)さんとボーカル・キーボード担当のichi(イチ)さんを中心に結成された音楽グループ。

 2016年にはプロバスケットボールリーグ・Bリーグの西宮ストークス(現、神戸ストークス)公式テーマソングを担当し、ホームゲームでは「オフィシャル熱唱ブースター」としてライブパフォーマンスを披露。2021年には神戸市の銭湯テーマソングに「いい湯だな」が起用され、同時に“神戸市銭湯アンバサダー”に就任するなど、地域に根差した活動を展開しています。

 そして、2022年にはギターのu-nii(ユウニイ)さん、ベースのtazza(タッツァ)さん、ドラムのkiyoshi(キヨシ)さんが新たにメンバー入りし、現在は5人体制となっています。

 ラジオ関西の番組『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』に出演したlittlebeeさんは、サーカスフォーカスに加入する前、メジャーデビューを果たし、東京での活動を経験しました。しかし、最終的には大学時代から魅了されていた神戸に戻り、港町でのバンド活動を選択。

 その理由について、「いろんな街でライブをさせてもらったけど、やっぱり神戸という街(にひかれた)。1回住んじゃうともう出られなくなっちゃった」「どんどん好きになっていって、魅力も掘り下げて……『やっぱええ街やな。神戸のことで何かできることないかな』と考えだした」と語り、神戸への深い愛情を表現しました。

「神戸に貢献したい」思いから、独自の取り組みを続けるサーカスフォーカス。その1つが、先述の“神戸市銭湯アンバサダー”としての活動です。

「いろんな銭湯で、いろんな方のお話を聞かせてもらっているうちに『震災の時ってこうやったんやな』っていうのが(分かった)。震災と銭湯が密接に関わり合っていた」(littlebeeさん)

 阪神・淡路大震災当時、ライフラインが寸断される中、100軒以上あった神戸市内の銭湯は、被災した人々の心と体を癒す重要な場所でした。現在、市内の銭湯の数は減少していますが、その銭湯文化を守るため、サーカスフォーカスは「湯あそびひろば森温泉」(東灘区)などで音楽ライブを開催しています。

 littlebeeさんは「もっと銭湯の中とかで(ライブを)したい。ナチュラルなエコーがかかって(いいのではないか)」と、にこやかにコメント。ライブ収益の一部は、震災の記憶を風化させないための「阪神淡路大震災1.17のつどい」への寄付金として活用。その活動を通じて地域復興につなげたい思いも明かしていました。

 さらに、2023年からは地域貢献活動の一環として、結成当時からの念願でもあった移動式(サーカス式)ワンマンライブイベント、その名も「サカフェス」をスタート。

「急にその日にサーカスが生まれるようなフェス」というサカフェスは、神戸市北区のアスレチック施設「天空×大冒険 ソラカケル」と「有馬街道温泉すずらんの湯」の2会場を舞台に、音楽ライブだけでなく、アスレチックや温泉、パフォーマンスショーなどを展開。そんな複合型イベントでも、サーカスフォーカスは神戸を盛り上げています。

「神戸市の銭湯アンバサダーもそうですし、僕たちができることで力になれることはなっていきたい」と、littlebee。地元愛の強いバンド、サーカスフォーカスの、神戸を拠点とした今後の活動にも注目です。

※ラジオ関西『としちゃん・大貴の ええやんカー! やってみよう!!』2024年12月9日放送回より

サーカスフォーカスのlittlebeeさん(中央)と、ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』パーソナリティーの田中大貴さん(左)・林歳彦さん(右)



としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!! | ラジオ関西 | 2024/12/09/月 19:30-20:00

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