2024年も残すところあと数日。お正月に向けて、おせちの準備は進んでいますか? 自宅で準備する人や、馴染みのお店で買う人、最近ではふるさと納税で注文する人もおり、スタイルはさまざまです。
なかでもここ数年、この時期になると話題を集めているのが、ローソンストア100から販売されている、通称“100円おせちシリーズ”です。1品ずつ購入できるだけでなく、その価格も1品税込み108〜324円とリーズナブル。圧倒的な手軽さから人気は年々拡大し、2012年の販売開始以降、累計販売数は1750万個を記録しているのだとか。ラインナップは、いまや40種類にも上ります。
人気おせちシリーズの狙いや誕生秘話などについて、株式会社ローソンストア100の商品開発本部長・近藤さんに話を聞きました。
――そもそも、なぜ“1品ずつ”売ることに?
【近藤さん】 弊社ではもともと、通年販売の商品としてかまぼこや黒豆などを売っていました。あるとき、当時扱っていたおせちっぽい商品をお重に詰めて社内で出してみたところ「これは売れるんじゃないか!」という声があがり、改めて「おせち」と銘打って売ることになりました。
“おせちあるある”だと思うのですが、おせちには普段食べ慣れていない味つけの具材も多く、どうしても好き嫌いがあると思います。そうなると、家族で食べたときに人気の具材はすぐになくなって、不人気具材がいつまでも残ってしまいます。
そこで、1品ずつ個別に販売することで好きな具材を好きなだけ買えるようになる。自分好みの“オリジナルおせち”を作ってもらえるように、この販売方法を採用しました。
――反響は?
【近藤さん】 “選べる”というキーワードが支持され、「もっと早くこうしてほしかった!」など、当初から大変うれしい反応をいただきました。
最初は、「かまぼこ」「黒豆」「だて巻き」「昆布巻き」の5種類でスタートしたのですが、毎年お客様からたくさんのリクエストをいただいた結果、いまでは40種類にまで拡大しています。
近年では、お子さんと一緒に具材選びからおせち作りを楽しんでいただいたり、用意したおせちに人気具材だけ買い足したり、さまざまな楽しみ方をしていただいております。