震災で実感したラジオとリスナーとの信頼感 30年を経て感じる今の思い「今日より素敵な明日はない」

LINEで送る

この記事の写真を見る(5枚)

 この30年間、そんな兵庫県で、現場を取材しつつ、地域の人をゲストに迎えてトークを展開するなど、ラジオで情報を届けられているのは、貴重なこと。ラジオをやってきたから、たとえば西播磨をバスツアーするというとき、今なら「ここもあるやん! そこも知っている!」と言えるくらい、いろんなところを見て、伝えられるようになった。

 僕自身も、西播磨で田舎暮らしをして(その土地を理解し)自信がついたし、そこで感じた魅力や面白さをしゃべってきたラジオのコーナーが、ちょっとでも役に立っていたら本当にうれしい。僕は主に番組を通じて西播磨を見ることが多かったが、西播磨を含めて、今では兵庫県のローカルのポテンシャルが上がってきているのも実感している。

◇5年ぶりの海外ツアー 「まだおもろいことあるで!」と実感する旅にしたい

 今年は、2019年以来となる海外ツアーが実現できるのも、楽しみなこと。1994年から始めて、今回で27回目。震災の年の10月にも行ったが、あのときは正直、自分のなかでも抵抗があったのは事実。でも、実際に行ってみたら「人生観が変わった」という声が圧倒的で、衝撃を受けた。ラジオのパワーもあり、ラジオの魅力がそのままツアーにつながった感じだったな。

 今回のトルコでの注目は、やはりカッパドキア。あの世界遺産は死ぬまでに一回見ておきたい。なにせ、トルコは、18もの文明が存在している、これまでの歴史の中心部にあったような国。せっかくの機会に、「まだまだおもろいことあるで!」と実感するような旅にしたい。

 5年ぶりのツアーなので、これまでの常連さんがどうしているのかも気になるところ。「ほんまに久しぶりやなぁ!」「元気にしとった?」と、リスナーさんとも言ったりしたいな。もちろん、新たな参加も大歓迎!

◇ラジオは生きがい これからもしゃべり続けたい

 今年でラジオパーソナリティー34年目。まさか70を越えてもしゃべっていると思わなかった(笑)。僕らの世代は特にそうかもしれないが、今は日々、「今がベスト」「今日より素敵な明日はない」という思い。2025年、年男の1年の抱負は、待ってないで“おもろいことから順番にやる”。明日できることも、今日やっておくくらいに。

 もちろん、しゃべれるのなら、これからもラジオでしゃべり続けたい。これが自分がやってきた蓄積であり、生きがいになっているので。そのために現場に行ったり取材したりして、『谷五郎の笑って暮らそう!』に還元できれば。いま、番組は収録放送だが、できればまた生放送でしゃべりたいな。やっぱり、生は楽しいからね。

谷五郎(たに・ごろう) 1953年5月13日生まれ、兵庫県高砂市出身。高砂市農協(現JA兵庫南)での勤務を経て、1991年からラジオパーソナリティーとして活躍。1995年の阪神・淡路大震災のときは被災した社屋から情報を発信し続けた。その後もラジオ関西の顔の1人として、兵庫県をくまなく取材しながら地元の魅力を伝えている。現在の担当番組は『谷五郎の笑って暮らそう』。趣味はブルーグラス・昭和プロレス・昭和歌謡。特技はパン作り。Instagramも日々投稿中。

LINEで送る

関連記事