神戸港震災メモリアルパーク改修完了、10日から一般公開 発生の日付を大きく入れたパネルなど新設 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸港震災メモリアルパーク改修完了、10日から一般公開 発生の日付を大きく入れたパネルなど新設

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 阪神・淡路大震災で被災した岸壁を保存、活用した「神戸港震災メモリアルパーク」(神戸市中央区波止場町)の改修工事が完了し、10日から一般公開が始まった。訪れた人が分かりやすいようにと、震災発生の日付を大きく入れたパネルを新設したほか、被災時の様子が分かるデジタルコンテンツの導入や展示設備のリニューアルも行った。

改修工事が完了し、一般公開が始まった「神戸港震災メモリアルパーク」入り口

 同パークは、大震災で被害を受けたメリケン波止場岸壁の一部をそのままの状態で利用、1997年、メリケンパーク隣にオープンした。傾いた街灯や壊れた岸壁など、当時の状況を遺構として生々しく残した一角もあり、震災の教訓と港の重要性について伝えるスポットとして、修学旅行生や国内外の観光客らが数多く訪れてきた。

被害を受けたメリケン波止場岸壁を保存したエリア
大きく傾いた街灯もそのまま残されている

 震災30年を機に昨秋から市が改装工事を実施。一見どういう施設なのか分かりにくかった点を考慮し、入り口付近に「1」「9」「9」「5」と震災の発生年(1995年)、裏に「1」「1」「7」(1月17日)と日付を大書したパネル「メモリーウォール」を設けたのをはじめ、震災遺構の橫には、震災前・被災後・現在の写真をスマホ上で見比べることができるデジタルコンテンツ「タイムスコープ」も配置。映像もより分かりやすくするため3分割し、ナレーションを新しく録音、展示パネルも、阪神・淡路大震災全体について学べる内容に再構成した。パネルには、2次元コードから英語、中国語、韓国語など多言語に対応する仕組みも付加した。

リニューアルされた展示施設

阪神・淡路大震災全体についてまとめたパネルも新設

 同パークは24時間無料で見学可。市の担当者は「たくさんの人に来てもらい、震災について考えるきっかけとなれば」と話している。

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