《阪神・淡路大震災を知らない世代(1)》「この街で生きる限り…」榎本日菜さん(19) | ラジトピ ラジオ関西トピックス

《阪神・淡路大震災を知らない世代(1)》「この街で生きる限り…」榎本日菜さん(19)

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昨年(2024年)の元日、能登半島地震が発生した時も、「この国は災害から逃れられないのか」と思った。阪神・淡路大震災を知らない世代にとっても、現実を突き付けられたと実感した。

能登半島地震で家屋が倒壊した石川県輪島市街地〈2024年6月撮影〉

 災害は他人事ではなく、いつ何時、自分や大切な人々に降りかかるかわからない。高い確率で起きるとされる南海トラフ巨大地震への備えは…。
 いつ起こるかわからないからこそ、災害に備えると共に、震災の経験から学び続けなければならないと感じた。阪神・淡路大震災を経験していない世代も、過去の災害の記憶を引き継がなければと思う。

 阪神・淡路大震災で人々は助け合い、支え合ってきた。将来、自分の子どもに「怖い災害が起きた」ではなく、「たくさんの人が力を合わせて乗り越えた出来事だった」と伝えたい。
 そのためには、震災を知らない世代が、自主的に震災を知り、防災や減災の重要性を受け継ぎ、次の世代に伝える役割を果たすことが求められていると思う。

「1.17 追悼のつどい」神戸・東遊園地には多くの人々が集まる〈2024年1月17日撮影〉

 毎年1月17日の追悼行事に参加し、多くのろうそくが灯された光景を見るたびに、日々何気なく歩いているこの街が、当たり前ではないことを実感する。この街で生きている限り、あの日の記憶を忘れてはいけない。

 今年もやってくる「1.17」。気持ちを新たに、何を伝えていくのか考えたいと誓う。

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