“神戸と映画の150年”をテーマに地元スタッフが制作した歴史ドキュメンタリードラマ映画「劇場版『神戸~都市が囁く夢~』」が、阪神・淡路大震災30年に合わせて1月16日(木)、17日(金)の2日間、神戸・新開地のパルシネマしんこうえんで初公開されます。
日本への映画初上陸の地として知られる神戸港。1868年の開港から156年となった今年上映されるこの作品は、映画とともに歩みを進めてきた神戸の歴史をフィクションで彩りつつたどるもの。当時の貴重な写真やストック・フッテージ(映像作品を制作するための“素材”として用いる未編集映像)が織り交ぜられています。
ストーリーは、世界が流行病に覆われる中、神戸の片隅にある映画館を訪れた主人公(高峰節子:mayu)が不思議な映画を観ることで展開します。節子が目にしたのは、神戸という都市と映画の過ぎ去った日々の物語でした。神戸が憧れ、恋をしたのは何だったのでしょうか?
同作品は、映画関係、行政、教育機関、新聞社、NPOなど神戸市内外の多くの施設・団体・アーティストらの協力を得て制作され、旧山本家住宅(兵庫県姫路市網干)のほか、神戸市内各所(磯上公園、浜手バイパス、神戸市立博物館、商船三井ビルディング、JR三ノ宮・阪急神戸三宮駅など)でのロケも行われました。
監督の衣笠竜屯(りゅうとん)さん(映画制作集団「神戸活動写真倶楽部・商会 港館」主宰)は、制作のきっかけを「その時代、時代を生きた人々の息吹を感じられるような映画を作りたいと思った」ことと述べ、「映画の歴史と人々が生きた歴史とを、また動く画(え)として形にすることで、いま歩いている街の“過去”に思いを馳せることになるでしょうし、‟未来“につながっていく感覚も味わえるのでは」と思いを明かしました。
同作品は、阪神・淡路大震災30年に合わせて神戸で上映されることに。