震災を経験した衣笠監督は、「1月17日が近づいてくると、未だにいろいろな感覚がフラッシュバックします。もう30年も経ったのかと少し信じられないような気がして、まるで昨日あったことのような感覚に陥ります」と話します。
そして「この映画を作って、‟不幸を乗り越えるいとなみ”は、何度も何度も起こってきたことを教えられました」と自らの気付きに触れた上で、「これからも不幸なことは起こるのでしょうけれど、それを乗り越えてゆける希望を信じたいと思います」と力強い言葉をつむぎました。
「街は少しずつ復興。冷静に見つめると、活気のある街に戻ってきました」と、神戸に眼差しを向ける衣笠監督。同作品について、「神戸の明治からの時代をタイムマシンのように旅する映画です。この旅を楽しんでいただければ」と呼び掛け、「そしてもし、あなたの人生のとらえ方が少しだけ広がるお手伝いができたならば、とてもとても幸せに思います」とメッセージを送りました。
劇場版『神戸~都市が囁く夢~』は、パルシネマしんこうえんで、1月16日(木)は午後8時から、17日(金)は午前10時から。上映時間は約1時間30分です。観覧料は1500円(特別均一)。詳細は、同作品の公式ホームページに掲載されています。
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【劇場版『神戸~都市が囁く夢~』】
◆キャスト
主演 mayu(映画『みぽりん』等)、助演 西出明(声)
◆スタッフ
撮影:衣笠竜屯、佃光/編集:衣笠竜屯、金本真吾/衣装:mariko、冨本康成/イラスト:衣笠弓弦音/音楽:shima/脚本・プロデューサー 川村正英
◆企画・製作・配給:神戸活動写真商会 港館