大阪・関西万博の会場となる人工島・夢洲(ゆめしま、大阪市此花区)に19日、大阪メトロ・夢洲駅が開業した。
大阪メトロ中央線・コスモスクエア駅から北西に約3.2キロメートル延伸。万博開幕までは主に工事関係者やスタッフなどが利用し、開幕後は、会場内で唯一の鉄道駅として万博来場者輸送の主力を担い、1日最大約13万人が利用する見込み。
路線延伸工事を含む総工費は960億円。
大阪駅(御堂筋線・梅田駅)から夢洲駅まで乗車する場合、本町駅での乗り換え時間を含む所要時間は約30分。
駅の南東出入口を出ると、会場の東ゲートが目の前に広がる。
万博を運営する日本国際博覧会協会の試算では、万博の1日あたりの来場者は最大22万7000人。このうち約59%の13万3000人がメトロ中央線を利用するという。
大阪メトロは万博会期中、ピーク時に2分30秒間隔で運行する。この間隔は、鉄道業界の安全運行の限界とされ、1970年大阪万博会場への主要アクセスだった北大阪急行電鉄の臨時線「会場線」も2分30秒間隔だった。