『菖蒲池』を過ぎると正面に若草山が見えてきて、奈良に入ったことを実感します。
やがて複雑な線路配置が見えてきたら『大和西大寺』。ここには奈良線・京都線・橿原線の3線が乗り入れ、まるで大蛇の行進のように線路が交差しています。この光景はホーム2階の展望デッキから、ゆっくり眺めることができます。
『大和西大寺』ホーム2階の駅改札内ショッピングモール「タイムズプレイス西大寺」には40店舗近くが入っています。鉄道を利用しない人はいったん入場券(駅改札内サービス券付入場券)を買って入っても、その料金は返還されるため、事実上、無料で利用することができます。
『大和西大寺』を出ると、世界遺産・平城宮跡の中を電車が堂々と走り抜けていきます。朱雀門や大極殿横をかすめる瞬間は最高のシャッターチャンス。また東西1.3kmに渡って広がる国営・平城宮跡歴史公園は市民の憩いの場として人気を集めています。
『新大宮』は奈良市役所の最寄駅。かつては大宮通の路面を走って「油阪」を名乗っていましたが、1969(昭和44)年の移転に伴い現駅名に改称。いまは2つの大型ホテル・コンベンションセンター・NHK奈良放送局が集まり、まさに副都心化したエリアです。
『新大宮』を過ぎると地下にもぐり、鮮やかな緑の柱がみえてきたら終点『近鉄奈良』。大阪難波から快速急行で36分での到着です。ちなみにJR奈良とは徒歩で15分ほど離れており、地元では「きんなら」「Jなら」と呼びわけています。