館内では、水や生命の起源を解明する手がかりとされる火星由来の隕石(幅29センチ、高さ17.5センチ)と、そのかけらを展示する。かけらは壁に埋め込み、来館者が触れられるようにする。設置は開幕直前になる。
日本館は3つのエリアに分かれる。このうち先行して公開されたのは「ファームエリア」と「プラントエリア」。
◆「ハローキティ」が藻類に
「ファームエリア」では、地球温暖化や食料問題の解決の切り札と期待される藻類を活用したバイオテクノロジーを紹介。人気キャラクター「ハローキティ」がワカメなど32種の藻類にふんしたオブジェが並ぶエリアや、 藻類を培養するチューブを張りめぐらせて、森林浴のような癒しを感じられる空間も設ける。
◆藻類を培養する「フォトバイオリアクター」 森林浴のような癒し体験を提供
フォトバイオリアクターは、藻類を含む光合成を行う生物を培養する装置で、光エネルギーを効率的に利用し、少量の水で藻類を育てることができる。
日本館ではスピルリナという藍藻類の仲間を培養するフォトバイオリアクターを立体的に配置。藻類による「有機物生産工場」の可能性を提示するとともに、太陽のような強く優しい光と、幾重にも重なった藻類のフォトバイオリアクターが織りなす幻想的でエネルギッシュな空間を歩くことで、「森林浴」のような癒しの体験を提供する。