では、日本人と外国人で、気候変動・環境問題に対する意識の差はあるのだろうか。
岡野さんは「(外国人は)電気を消したり水を止めたりする行動がルーズな面が見られる」とし、「背景に、貧困で教育機会を得られていないこともある」と分析した。そして「自分の行為が環境負荷やお金につながっていることなど、日本で教育を受けて、国に帰っても生かせるような体制を作る必要がある」と語った。
井上さんは、出身国のインフラによっても知識が異なると話した。「電気がなく、“冷蔵”を自然の中で行う環境で生まれ育った方々もいる。生ものには菌があるからと、菌が死滅するまで食材を焼く人も。だが、そこで使用しているガスの量などのことについては考えていない」(井上さん)
井上さんは、「外食産業は、人だけでなく食材も含めて『命』に関わる仕事をさせてもらっている。気候変動や環境問題、貧困やインフラについて真剣に考えないといけない」と熱い思いを吐露していた。
※ラジオ関西『地球にいいこと』より