「シナリオのない、一期一会の対話、分断の解決へ」大阪・関西万博 河瀬直美氏プロデュースパビリオン | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「シナリオのない、一期一会の対話、分断の解決へ」大阪・関西万博 河瀬直美氏プロデュースパビリオン

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 映画監督の河瀬直美氏が大阪・関西万博(4月13日〜10月13日 184日間)で手がけるシグネチャーパビリオン『Dialoge Theater一いのちのあかし一』の概要を発表した。

 ※「瀬」は「刀」の下に「貝」

大阪・関西万博シグネチャーパビリオン『Dialoge Theater一いのちのあかし一』の概要を発表する河瀬直美監督<2025年2月3日 大阪市内>
パビリオンでは「対話」を通じて「分断」の解決策に迫る「万博184日間、毎日が人類史上、はじめての対話」がキーワード

 河瀬監督が手がけるパビリオンは、大阪・関西万博のテーマ事業「いのちの輝きプロジェクト」を具現化する8つのパビリオン(テーマ館)の1つ。
 テーマ館はこのほか、ロボット学者で大阪大学大学院教授の石黒浩氏、音楽家で数学研究者の中島さち子氏、放送作家の小山薫堂氏ら8人がそれぞれプロデュースする。

会場の人工島・夢洲の起工式に集結した大阪・関西万博プロデューサー陣<2023年4月13日 大阪市此花区>
「廃校校舎の移築は記憶の移築、見えないものを形にすること」と抱負を語る河瀬監督

 河瀬監督のパビリオン『Dialoge Theater一いのちのあかし一』では、「どうして私たちは、わかりあえないと思ってしまうのだろう。敵と味方に分かれてしまうのだろう」というメッセージを発信する。

河瀬直美氏プロデュース 大阪・関西万博シグネチャーパビリオン『Dialoge Theater一いのちのあかし一』 スタッフ集合写真 (C)LESLIE KEE

 日常生活で失われつつあるとされる“対話”を通じて、世界中で起きる“分断”を明らかにし、解決を試みる実験の場にするという。

会場全体図、移設した建築について (C)Kawase-Naomi-_-SUO-All-Rights-Reserved.

 パビリオンの構造は、廃校となった奈良・十津川と京都・福知山の木造校舎3棟を大阪・関西万博の会場・夢洲(ゆめしま)に移築した、ほかのパビリオンとは異なるアプローチ。
 「役割を終えた校舎には、どこか懐かしさを感じると同時に、過去と対峙する時間を与える。過去の記憶を移築した、御旅所(おたびしょ)のような存在に。会期後は新たな終の棲み家を見つけて生かしていく」としている。

エントランス棟・外観 (C)Kawase-Naomi-_-SUO-All-Rights-Reserved.
森の集会所・外観(C)Kawase-Naomi-_-SUO-All-Rights-Reserved.
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