【イチゴの選び方】
農園にあるイチゴは色から大きさ、形まで様々。どのようなイチゴがおいしいとされているのでしょうか。鮮やかに色づいているものが、素人目には良さそうに思えるのですが.....。
「勘違いされやすいですが『色が濃い=おいしい』というわけではありません。色より見るべきは『ツヤ』です。ツヤがあるイチゴはみずみずしくて熟している目安となります」(緒方さん)
形についてはどうなのでしょうか?
「イチゴは糖度が限界まで近づくと栄養が収まりきれなくなり、ヘタの部分まで赤くなり伸びて“首”ができます。さらに、糖度が限界突破するとその伸びた部分に亀裂が入ります。このようなイチゴは市場流通しないため、まさにイチゴ狩りでしか味わえないイチゴと言えます。また、ヘタの見方として、ピンとソリ返っているものは新鮮な証となります」(緒方さん)

他にもイチゴの「つぶつぶ」にもポイントが。「イチゴの表面の種のようなつぶつぶ(正確にはこちらが果実)は白や黄色ではなく赤いものが完熟のサインです。また、つぶつぶがイチゴの表面に埋もれて見えるものを選びましょう。果肉自体が水分と養分でパンパンになり、食い込んでいる状態となっているからです。つぶつぶの間隔も、詰まっているものより離れているものの方が熟れている傾向にありますよ」(緒方さん)

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コスパではなく、おいしいイチゴを楽しめるのがイチゴ狩りの最高の魅力と緒方さん。注目の品種についても、「昨今、埼玉県のいちごが熱いですが、兵庫の『二郎(にろう)いちご』や大阪の『ちはや姫』、京都の『京の雫』など関西勢も注目しています」と話しました。
(取材・文=宮田智也)