斎藤元彦・兵庫県知事らによるパワーハラスメントなどを調査する兵庫県議会・調査特別委員会「百条委員会」の増山誠県議(日本維新の会)が19日、インターネット番組「ReHacQ(リハック)」で、昨年(2024年)10月25日に秘密会(非公開)で行われた百条委の証人尋問の音声データを政治団体「NHKから国民を守る党」党首・立花孝志氏に渡したことを明かした。
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この日、片山安孝前副知事の尋問が行われたが、告発した元県民局長の男性(2024年7月死亡)のプライベート情報を発言しようとしたため、奥谷謙一委員長が制止して一時中断した。音声データにはそのシーンが含まれていた。
増山氏は10月31日、LINEで立花氏に送ったことを明かした。
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百条委は昨年11月17日の知事選への影響を考慮し、この証人尋問を非公開とし、選挙後に録画を公開するとしていた。
増山氏は番組で、「発信力がある立花氏にリークした(音声データを渡した)のは、元県民局長が文書を作った経緯など、多くの事実をより広く県民の方に提供しなければならないと思ったから。メディアに情報を出しても握りつぶされると思った」と話した。
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そして、「委員会のルールに反し、公表期日よりも前に提供したことを謝罪したい」と述べ、百条委の委員を辞任する考えを示すとともに、「前知事による長期政権で、しがらみや利権が深く広くあった。トップが20年変わらず、仕事のやり方が根付いてしまっていた。それを変えようとしてハレーションが起きた。そこがこの問題の本質だと思う」と持論を展開した。
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百条委・奥谷委員長は同日夜、「(増山氏が)発言したことは確認している。事実であれば残念だ。増山氏本人に事実関係を確認した上で、何らかの対応を検討したい」とコメントした。