兵庫県小野市に、今年の3月16日で創業20周年を迎える洋菓子店があります。地元の人々に愛され続ける理由は何でしょうか?
「パティシエゲンンタロウ」代表取締役でありシェフでもある山下源太朗さんに、お店への想いや小野市の魅力について詳しく聞きました。
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「小さい頃からお菓子作りが大好きだったんです」と語る山下さん。そのきっかけは、小学校3年生のときに自宅で作ったゼリー。
「母が忙しくて『自分でやってみなさい』と言われ、初めて作ったゼリーが楽しくておいしくて。そこから『ケーキ屋さんになりたい!』と思いました」と、夢が芽生えた瞬間について話しました。
夢を追いかけ、修行を積んだのち、兵庫県小野市で店を開くことを決意。「お店に入る瞬間から楽しんでもらいたい」という想いから、チョコレートの丘のような外観と洞窟をくぐるようなワクワク感のある店を作り上げました。

同店の看板商品は「ゲンタロール」というロールケーキ。卵を贅沢に使用し、しっとりとした口どけに仕上げているのだそう。さらに、生地の上にカスタードを塗り、その上にクレームシャンティー(生クリーム)を重ねて巻き込むことで、より深みのある味わいに。
山下さんによると、このカスタードクリームにもこだわりがあり、鹿児島県産のサトウキビから作られる「粗糖」を使用することで、ミネラルをはじめとする栄養素が豊富に含まれているといいます。「少し甘さは控えめかもしれません。20年間色々と模索する中で、一番飽きの来ないベストな配合にたどり着いたと思います」と山下さん。
