焼き菓子にもこだわりが詰まっています。「小野恋石」はバニラとチョコの2種類の味があり、ほろほろ食感のクッキー。明石市出身の山下さんが小野市を訪れた際、その景色や雰囲気を気に入ったことから名付けられた商品名なのだとか。

同商品には小野市特産の酒米「山田錦」を使用することで、地域の魅力も発信。「小野市ならではの素材を使うことで、食べた人が小野市を思い出し、お店や景色の記憶とともに楽しんでもらえたら嬉しいです」とのこと。
山下さんは菓子作りだけでなく、地元の人々との関わりも大切にしてきました。例えばケーキの化粧箱の内側に工夫を施し、お客が開けた瞬間に特別な気持ちになるように設計。仕事帰りでも立ち寄れるように、営業時間を18時から19時に延長しました。

20年の歴史を礎に、同店の挑戦はさらに未来へと続いていきます。
山下さんは「地域の方々の声に耳を傾けながら、これからも小野市の魅力を発信し、お店を訪れる人々に幸せなひとときを届けたい」と今後の歩みについて力強くコメントし、締めくくりました。

(取材・文=洲崎春花)
※ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう』 2/23放送回より