大阪・関西万博 国内唯一の自治体出展 八尾市が“河内音頭×シティポップ”で伝えたいのは「カオス」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

大阪・関西万博 国内唯一の自治体出展 八尾市が“河内音頭×シティポップ”で伝えたいのは「カオス」

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 来月、ついに開幕する大阪・関西万博(4月13日~10月13日)。世界各国のパビリオンが出展しさまざまな技術が集結するイベントですが、その中に全国の自治体で唯一出展することとなった「市」があることを知っていますか?

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 件の市とは「大阪府八尾市」。関西を代表する“ものづくりのまち”として、全国的にも知られています。同市・魅力創造部産業政策課の米田浩二さんによると、そのきっかけとなったのは「地域振興への思い」なのだそう。

「八尾市にある、地域の活性化を目指すイノベーション拠点『みせるばやお』では、定期的に地域産業をどうすれば活性化できるか議論を重ねていました。そんな中、大阪・関西万博の会場内に設けられる『大阪ヘルスケアパビリオン』が、中小・スタートアップ企業とともに万博へ出展する企画『リボーンチャレンジ』の支援団体を募集していることを知り、万博出展を目指す地域の企業を応援するとともに、“ものづくりのまち八尾”の魅力を発信する場にしたいと考え応募しました」(米田さん)

八尾の街並み

「全国の自治体で唯一」ということ以外にも注目を集めているのが、同市のプロモーションビデオ『Yao City Pop ~Stay With Beat~』。八尾市発祥かつ大阪を代表する盆踊りの「河内音頭」と海外でも人気を集める日本発の音楽ジャンル「City Pop」(シティポップ)を組み合わせた世界観が話題を呼んでいます。

プロモーションビデオ『Yao City Pop ~Stay With Beat~』

「プロモーションビデオを通じて、八尾の“カオスな魅力”を感じてほしい」と米田さん。というのも同市には約3000の「ものづくり企業」があり、その業種はじつに多種多様。地場産業の歯ブラシをはじめ、石鹸・フライパンなどの日用品、自動車や家電のパーツに玩具など「八尾で作れないものはない」と言われるほど、多彩で創造性豊かなものづくり文化が根付いています。

 また、近畿地方でも有数の古墳群が存在するなど、歴史の舞台となった同市。「ものづくり・歴史・文化」という複数の特色が入り混じった“混沌(カオス)”がある意味で魅力のひとつであり、それをプロモーションビデオでは表現しているのです。

心合寺山(しおんじやま)古墳。市内の住宅街に鎮座する、巨大前方後円墳
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