日本国内における養生テープのトップシェアを誇る、ダイヤテックス株式会社。先日、同社の公式X(旧:Twitter)アカウントのある投稿が話題となりました。それは養生テープを使ってはいけない場所を知らせる注意喚起の投稿で、インプレッション数は18.4万件にも上り、コメント欄にはさまざまな体験談が寄せられました。
投稿に至った経緯や養生テープについて、“中の人(投稿者)”に話を聞きました。

▼話題の投稿
養生テープは万能テープではありません
糊残りが少ないイメージがある養生テープでも、貼る対象によっては糊残りや汚染が発生することがあります塩ビ製品、大理石、無垢材、車のボディ、壁紙などはNG!
窓ガラスに長期間貼りっぱなしもNG!ここ期末テストに出ます!(=゚ω゚)ノ pic.twitter.com/1lLhRpbaYu
— パイオランテープ【公式】 (@PYOLANTAPE_DTX) March 6, 2025
――投稿のきっかけは?
【担当者】 最初に、「ここ期末テストに出ます!」というフレーズを思いつきました。そこから、投稿内容を模索していたところ製品の裏面にある注意書きが目に入り、投稿の素案をつくりました。
養生テープは“万能テープ”のようなイメージがある製品なので、使用上の注意を読んだことがある人が果たしてどれだけいるのかと考え、投稿に至りました。コメントや引用リプライに体験談(失敗談)が多く集まり、助かりました。
――なぜ投稿をはじめた?
【担当者】 ホームセンターの限りある店頭スペースのなかでは、プライベートブランドが優先的に並べられるだけでなく、安価品が次々と登場しています。養生テープという狭い業界のなかでトップシェアを誇っているとはいえ、数年後には店頭から消えはじめる可能性を予感したことがきっかけです。
店頭の棚には、似たような緑色の養生テープが乱立しているような状況で、価格だけで判断してほしくなく、違いや差を発信するためにXをはじめました。真面目な内容の投稿は敬遠されがちなため、くだけた雰囲気の投稿が多いです。投稿は、私1人で担当しています。
――そもそも、養生テープとはどのようなもの?
【担当者】 養生テープは、塗装や建築、土木をはじめとした現場でシートなどを仮固定したり、傷や汚れから対象物を保護したりするために養生材と一緒に使われています。
養生テープは、家庭用ラップやアルミホイルと同じくらい、ブランドやメーカーごとに目に見えない大きな差がある製品だと考えています。一例を挙げると、基材の厚み、強度、コシ、手で切りやすいかどうか、粘着力の強弱、のり残りの有無、剥がしやすさなど、実際に使って比較することで分かる差があります。
