このたび、落語家の桂米團治さんが、弟子の桂米舞(かつら・まいまい)がパーソナリティーをつとめるラジオ番組に出演。師匠と弟子の関係や、落語についての考え方など、さまざまなトークを繰り広げました。

米團治さんの父は、同じく落語家で人間国宝だった三代目・桂米朝。戦後の上方落語を復興へと導いた『上方落語四天王』(六代目笑福亭松鶴、三代目桂米朝、三代目桂春團治、五代目桂文枝)のひとりで、“落語会のサラブレッド”と呼ばれてきました。
弟子がパーソナリティーをつとめる番組への出演ということで、「いつも米舞がお世話になっておりまして、本当にありがとうございます」と感謝の言葉を述べるところからトークははじまりました。
昨年10月よりパーソナリティーとして奮闘してきた米舞を、「彼女は運だけでここまできました」と評した米團治さん。テレビ番組や舞台出演で起こったさまざまな偶然の巡りあわせに言及しつつ、「“運も実力のうち”ともいわれますので、来た運を確かにそつなくきっちりと誠実にやっているというところは認めます」とコメント。
そのうえで、「お芝居でも、セリフを覚えたのは彼女が1番早かったんです。初稽古のとき、彼女だけもう空(そら)でセリフを言うてて」と、運頼みだけではない米舞の努力を評価しました。

これに対し、「師匠のおかげでいまがあります」とうれしそうに話す米舞。
番組の相方である清水は、「10月から毎週ラジオをやっていますけど、師匠の愚痴というのは1度も聞いたことがないです。愛情の塊です」と明かしました。
米舞いわく、「人生で1番しんどかった時期に出会ったのが師匠の落語」だそうで、成人式を迎えた当時は着る気になれなかった振り袖も、入門後に師匠と写真に撮ってもらったことで大切な思い出になったといいます。
「師匠と一緒に振り袖の写真を撮っていただいて、恩義を感じるといいますか、もう1人のお父さんのような気持ちです。そのときに『いままでよう頑張ったな』と言っていただいて、いままでのつらかった気持ちがそこでなくなったというか。うれしかったことを覚えています」(米舞)
