◆「サマンサさんは、たぶん何を言っても拾ってくださる方」（阪田マリン）
【マリン】 でも、私、ウラリエさん的なポジションができるかと言われれば、それは……。不安で不安で。
【サマンサ】 いいのよ、そこはね。「おまえいい加減にしろよ！」「おまえやめとけ」と言ってくれたらいいし（笑）。あと、絶対下ネタはやめてというなら、私は絶対に我慢するから！ ただ、ドラァグクイーンさんやから、そのあたりはいい意味で、あんまり制限しすぎちゃうと……という思いもあって。
【マリン】 （制限すると）しゃべるのが楽しくできないですよね。
【サマンサ】 そこで昭和の話で盛り上がったら、私、思い出ぽろぽろみたいになっちゃってもね。
【マリン】 やりすぎちゃうとね（笑）。
【サマンサ】 マリンちゃんはマリンちゃんで、「私はこんな感じで」というところの軸があればいいし、放っておいても、ウチらは昭和の話はできるやん。昭和臭ぷんぷんやから！ 以前、番組コーナーに出てもらっときも、（アイドル雑誌の）『明星』の話が出てくるとは思わなかったし。（今回のコンビで）いい化学反応になればいいんだけど。私、どちらかというと（マリンの）お父さんお母さんの立場だから……。
【マリン】 サマンサさんは、なんて言ったらいいんですかね……安心できるというか。たぶん何を言っても拾ってくださる方だと思うんです。しかも、めっちゃ物知りだから、全部知っているという感じのイメージです。だから私は安心して頼らせていただくというか。
【サマンサ】 そうでもないのよ。でも、往年の昭和歌謡系のシリーズになったら、マリンちゃんのほうがすごく知ってるもん。びっくりした！ （タイムテーブルの）撮影前にトイレに行ってから帰ってきたら、同じ曲を歌ってたよね！
【マリン】 びっくりしました！ 八神純子さんの「みずいろの雨」、大好きな曲です！
【サマンサ】 番組について、もしかしたら不安かもしれないけど、3時間（生放送を）やっているうちに、「阪田マリンぐいぐいきたな！」というのを出してくださいよ！
【マリン】 わかりました！
【サマンサ】 その期待を、私はすごくマリンちゃんにしていますよ。私はいつもの感じで、調子に乗った話しないから（笑）。それを「おい、ちょっと待てよ！」と言えるくらい頑張ってよ！
【マリン】 頑張ります！
【サマンサ】 マリンちゃんの音楽性をさっき聞いたとき、すごく一致したから、私、安心した。「アーティストの人って、酸いも甘いも、底辺もてっぺんも全部知って、その経験をリリックにするからこそ響くもので、『上澄みでもらった当たった曲です！』みたいなのを歌っていても、誰もファンがつかないし、響かないよ」という話をしたら、「私もそう思います！」と言っていたから、「この子やっぱりいいわ！」と。
【マリン】 泣いたときほど、いい歌詞書けます！ 夜とか。
【サマンサ】 わかる！ でもそのまま闇に浸りすぎてもあかんけどね。
【マリン】 浸りすぎたら戻ってこれなくなるんですが、「病んだ、やばい……」となったときに書いたら、知らん間に30分くらい経って……。
【サマンサ】 書く時って、メモ帳いっぱいになってるよね。でも、マキ姉さん（大黒摩季）はすごいのよ。病んだ曲を書いても、最後絶対にあげる歌詞にするから。どの曲も、けっこう生々しい曲が多いやん。「わかれましょ、私から。消えましょう……」みたいな。でも、最後絶対に元気にするから。
【マリン】 素敵！ いま鳥肌たった！
【サマンサ】 そう！ 御社の先輩ね。……気づいたら今、世間話しかしてないよね！ 番組について全然しゃべってない（笑）。とにかく、この2人で、いい化学反応を生みたいよね！
【マリン】 はい！
【サマンサ】 「時代を超えた昭和感をつなぎ合う」ということで、（2人の番組は）“昭和”というのが共通のキーワード。私はギャグで「昭和の女」と自分で言ったところ、マリンちゃんに「おっさんやで！ 女ちゃうやろ」と突っ込まれた、としてください（笑）。それがオチになって、「おちおちしてられへん」とまで言ってな！
【マリン】 全部台本になってしまった（笑）。
