「空家再生は、街の再生」 横浜から移住し古民家をリノベーション 人々が集う場所へ【兵庫・赤穂市】 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「空家再生は、街の再生」 横浜から移住し古民家をリノベーション 人々が集う場所へ【兵庫・赤穂市】

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 兵庫県赤穂市は坂越。石畳が続く大通りに、築140年以上の古民家をリノベーションしたカフェ兼設計事務所「TORO」があります。

 運営するのは、ランドスケープデザイナーの坂田文香さんと一級建築士である坂田旭さん夫妻。カフェと設計事務所というユニークな組み合わせですが、一体どんな想いでこのような場所を生み出したのでしょうか。文香さんに詳しく聞きました。

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 TOROが誕生したのは、2024年3月15日。夫妻はこの地域ならではの建築様式を活かしながら、古民家の魅力を引き出しました。「例えば、黒い土壁など坂越の伝統的な意匠を残すようにしています」と文香さん。

改装作業の様子 提供:TORO
改装作業の様子(提供:TORO)

 元は金物屋だったこの建物。地域の人々の思い出が詰まっており、「ここで昔、あれを買ったなぁ」と懐かしむ声も多いそうです。その歴史を引き継ぎながら、新たな息吹を吹き込むことを大切にしています。

改装前の外観 提供:TORO
改装前の外観(提供:TORO)

 2023年に開催された「第1回西播磨ビジネスプランコンテスト」にて、文香さんは地域の放棄された空き家に対する課題解消プランを提案。ローカルベンチャー部門で最優秀賞を受賞しました。

 そのプランを実現するため、それまで住んでいた横浜から自身の祖母が住んでおり思い入れも深い赤穂市へ移住。そしてTOROをオープンしたのです。

改装前の店内 提供:TORO
改装前の店内(提供:TORO)
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