新生活がはじまる春。進学や転勤で引越しをした人もいるのではないでしょうか。シンガーソングライターの近藤夏子さんとラジオDJのタケモトコウジさんが担当するラジオ番組で、「引越しの思い出」についてメッセージを募集しました。

近藤さんにとって最も印象に残っているのは、専門学校に通うため生まれ故郷の島根県から大阪府に引っ越してきたときのことだといいます。
生まれて初めてのひとり暮らし。家族と離れて暮らすさみしさからホームシックになり、はじめのうちは頻繁に連絡していたのだそう。しかし、「彼氏ができてからは帰りたいと思うことはなくなった」そうで、懐かしそうに当時を振り返りました。
進学のためにひとり暮らしをはじめたときのことが印象に残っている人は多いようで、たくさんのメールが集まりました。
大学進学にあわせて、ひとり暮らしをはじめたというリスナー。引っ越し当日の夜とその翌朝、シーンと静まり返る部屋のなかで「これからは自分のことは全部自分でやらないと何もかもがはじまらんのやなあ」と感じたそうで、「ワクワクとこわさが入り混じった感情を、いまでもふと思い出すことがある」のだそうです。
親元を離れてひとりで暮らすという生活の変化にともなって生まれる気持ちは、いつまで経っても忘れられないものなのかもしれません。
30年前、大学進学を機に故郷の島根県から愛知・名古屋へ引っ越したというリスナーは、阪神・淡路大震災の影響を受け、忘れられない引越しになったといいます。
山陽新幹線が運休になっていたため、仕方なく鳥取県の米子駅から夜行列車でひと晩かけて大阪へ。しかし、寝台列車ではなく座席に座るタイプの急行列車だったため、車内は夜も明るいまま。緊張も相まって、ほとんど眠れないまま大阪駅にたどり着いたのだそう。
眠い目をこすりながら、そこからさらに新幹線に乗り換え。長い時間をかけてようやく名古屋に到着したこともあり、「30年が経ったいまでも覚えている」とつづられていました。
ほかに多く集まったのが、転勤にともなう引っ越し。転勤族のリスナーから、多くのメールが寄せられました。
あるリスナーは、ここ15年ほどの間で4回も引っ越しをしたのだそう。そのたびに必要となる、「物件探しがすごく楽しみ」だといいます。
まずは、ネットでさまざまな物件を探し、数件にしぼったら内見へ。その後確定するまで、職場までの距離やスーパーまで歩いていけるかどうか、近くにいい感じの飲み屋があるかなど、「奥さんと条件をピックアップして選ぶ時間が楽しい」と独自の楽しみ方を紹介。
現在住んでいる場所は、間取りや日当たりなどの環境において、歴代のなかで最も満足しているそうですが、「次の転勤でまた新たな場所に引っ越しをするのも、それはそれで楽しみにしている」と、なんともポジティブな意見が記されていました。