世界遺産姫路城を擁する兵庫県姫路市。観光地として注目される一方で、実は「観光ビジネスの強化が必要」という課題を抱えていました。
地域の課題に“銀行員”として奔走し立ち向かった寺澤寛幸さんが、その時の状況や思いをラジオ番組で詳しく語りました。
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当時、三菱UFJ銀行姫路支店長であった寺澤さん。考えた末に見つけた課題解消への糸口は「コスプレイベント」でした。彼が発案した「姫CON」は、姫路の観光資源を最大限に活用し地域活性化を目指す“新たな挑戦”として注目を集めています。
姫CONは、昨年3月に姫路市で新たなコスプレイベントとして生まれました。「多くのコスプレイベントの最高峰として『ワールドコスプレサミット』があります。世界40以上の国と地域からグランプリ獲得者が集まり、世界一を決める大会です。姫CON2024では、その日本代表選考会を開催することができました」と寺澤さん。
その効果もあり、昨年の初開催ではあいにくの雨にもかかわらず2日間で延べ約2万人が来場。アクリエひめじをメイン会場とし、新幹線ののぞみが停まる姫路駅からバリアフリーでアクセスできる点も好評だったといいます。
姫CONを企画した背景には「姫路の観光ビジネスを活性化したい」という、自身の強い思いがあったと寺澤さんは振り返ります。
「2022年に姫路支店長として着任し、地元の経営者の方々と話をする中で、観光の強化が必要だと感じました。姫路は『鉄の町』『男の町』というイメージがありますが、だからこそ“サブカルチャー”という真逆ともいえる文化を持ち込めば面白い化学反応が起こるのでは……と考えました」(寺澤さん)
その思いを形にするため地元企業や行政・商店街・警察署などの協力を得て、姫路発のコスプレイベントとして姫CONは誕生。当日は市内を周ることができるバスの運行、コスプレ写真を提示すると商店街での飲食が割引になるなどの様々なサービスも展開。





