「これ、教科書で見た!」 展示品すべてが国宝 圧巻の展覧会 大阪市立美術館「日本国宝展」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「これ、教科書で見た!」 展示品すべてが国宝 圧巻の展覧会 大阪市立美術館「日本国宝展」

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 絵画、彫刻、工芸、書跡などあらゆるジャンルに及ぶ日本の美の真髄を集めた特別展「日本国宝展」が大阪市立美術館(大阪市天王寺区)で開かれている。展示物すべてが国宝(参考出品除く)というぜいたくなラインアップで、会場には一品一品を食い入るように見つめる学生の姿も。会期は6月15日(日)まで。

 同展では、135件の国宝を展示替えしながら紹介する。最小の国宝ながら抜群に有名なのは「金印『漢委奴國王』」(弥生時代・1世紀)[5月7日まで]。当時の日本と中国大陸との関連を物語る第一級の史料だ。ライトアップされ独立のガラスケースに収まっており、さまざまな角度から間近で観賞できる。

大阪市立美術館入口

展示風景

 展示は「日本美術の巨匠たち」からスタート。雪舟、狩野永徳らによる誰もが1度は目にしたことがある傑作がずらりと並び、続く「いにしえ文化きらきらし」では、ダイナミックな装飾が特徴的な「火焔型土器」(縄文時代中期)[通期]や春日大社の「蒔絵箏(本宮御料古神宝類のうち)」(平安時代)[5月25日まで]など選りすぐりの古代アートがお目見え。

国宝 桜図 長谷川久蔵筆 桃山時代・天正20年(1592)頃 京都・智積院蔵 4月26日~5月11日
国宝 火焔型土器(手前) 縄文時代中期・前5400~4500年前 新潟・十日町市(十日町市博物館保管) 画像提供:十日町市博物館 通期展示

「書」も見逃せない。日本独自の書風「和様」を完成させた平安時代の三蹟・小野道風、藤原佐理、藤原行成の作品や、仮名(かな)の美の最高峰である「古今和歌集」最古の写本「高野切」の第一種・第二種・第三種を公開。「祈りのかたち」では、薬師寺の「聖観音菩薩立像」(白鳳時代/通期)、「普賢菩薩騎象像」(平安時代/同)などが広々とした空間にゆったりと配置され、古代から受け継がれた人々のあつい信仰心を伝える。

国宝 古今和歌集序 藤原定実筆 平安時代・12世紀 東京・大倉集古館 4月26日~5月18日
国宝 伝菅公遺品のうち 高士弾琴鏡 中国・唐時代/平安時代・9世紀 大阪・道明寺天満宮 通期展示
国宝 四天王立像のうち持国天立像 平安時代・12世紀 京都・浄瑠璃寺 通期展示
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