「会話できない自閉症娘の5年間」成長記録に応援の声 支える母「ママにしてくれてありがとう」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「会話できない自閉症娘の5年間」成長記録に応援の声 支える母「ママにしてくれてありがとう」

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 3歳になり、好きな単語や歌の発語のみ出るようになったちーちゃん。3歳4カ月で知的障害と診断され、療育手帳を取得しました。保育園では個別加配の先生がつき、ヘルプマークは外出時のお守りになり、少しずつ支援が動き出してママの心は軽くなった一方で、再びちーちゃんに成長退行を感じる時期も。激しい癇癪や指しゃぶりなどの行動があり、「1歳半過ぎに発語消失したあのときを思い出し、また振り出しに戻ったらどうしようと不安になりました」とママ。

眠れない時は部屋の端っこに佇むちーちゃん(提供:みどぅ家のちいのんさん)

 3歳7カ月の時に親子療育とは別で、民間の預かり療育を週1回始め、さらに親子での理学療法も月1回始まり、ようやく満足のいく頻度で支援を受けられるようになりました。相変わらず食べ方は汚くて、単語と歌以外の発語は増えず宇宙語を話すちーちゃんでしたが、会話ができない分、絵カードやハンドサインで要求を伝えることができるようになりました。

言葉が話せなくても苦手を克服できることに感動

 4歳になり、少しずつママからの指示が通るようになり、ちーちゃんからの要求である絵カードも進化していきました。3歳半で弱視の診断を受け、難しいと思っていた眼鏡も半年かかって日常的にかけられるようになりました。

半年かけて眼鏡が定着したちーちゃん、弟ののぞくんと(提供:みどぅ家のちいのんさん)

 親子療育を卒業して個別療育(週1回)へ、理学療法から個別の作業療法(月2回)、保育所等への訪問支援や相談員さんを活用して、園と療育がうまくまわるようになったのもこの頃だそうです。

 スプーンを使おうと努力したり、座り込むだけだったトランポリンで飛べるようになったり、少しずつ自分のペースで成長していくちーちゃん。一方で自閉症の特性である行動、それに伴う困りごとは変わらず続いていく日常に、「昔自分が理想としていた”早期療育をしたら変わる”という状態にはもちろん到達していないけれど、毎日頑張る娘を応援する気持ちが強い」とママ。

シートベルトから抜け出すこともなくなりました(提供:みどぅ家のちいのんさん)

 4歳10カ月、保育園でトイレトレーニングに成功!言葉は話せなくても、乗り越えられることがまたひとつ増えたことに、「無理だと思っていたことができるようになったとき、奇跡が起きたと感じるくらい嬉しいです」。

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