中でも目を引くのは、室町時代、第12代将軍・足利義晴が祇園祭で食べた献立。京都府立大学和食文化学科と大和学園京都調理師専門学校の学生が協力、古文書からレシピを再現した。しょうゆや砂糖が使えないなど、現代とは異なる調味料や食材、調理法を勘案、約1年かけて三献13品の「御膳」を制作したという。御膳の模型の橫には、その中の一品「まんぢう」の作り方を紹介したQRコードも掲示している。

展覧会の監修者の1人、国立科学博物館植物研究部の国府方吾郎・研究主幹は「日本の自然の多様性が和食に多様性をもたらした。『和食とは何か』ということと同時に、和食と自然科学、人々の知恵についてリンクして考えてもらえたら、より楽しく見ていただけるのでは」と話した。


◆特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」
会期:2025年4月26日(土)~7月6日(日)
会場:京都文化博物館 〒604-8183 京都市中京区三条高倉
時間:10:00~18:00 ※金曜は19:30まで いずれの日も入場は閉場の30分前まで
休館日:月曜
入場料(税込):一般1800円、高大生1400円、小中生600円
問い合わせ:京都文化博物館 電話075-222-0888





