子育てをする中で、悩みのタネのひとつに「習い事」を思う人は多いのではないでしょうか。「習い事をさせているけれども、得意なことを見つけることが難しい」という声も。
子どもの「得意」はどのようにして見つけ伸ばすのか、教育分野での起業家・山本園子さんに詳しく聞きました。

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松竹芸能に所属する山本さん。子育て中に3つの保育園を開園しました。「子どもがもっている得意な部分を見つけて伸ばす教育と保育」を目的とした園だといいます。
「子どもが好きなことを見つけるには、圧倒的な『経験量』が大切です」と山本さん。一方で「得意を見つけるためには、子ども任せにしてはいけない」とも。
「得意なことが、子どもの“好き”に繋がります。だからこそ、『たくさん経験をする』『好きを増やす』ために、親には提案力が求められます。子どもの様子を細部まで見て、得意を見つけ出す必要があります」(山本さん)

子どもの得意を見つける中で、見つけ出した得意が「親が思い描くものではない場合」があり、よく相談されるのだとか。
「例えば『ゲームは好きなんですけど……』とおっしゃる親御さん。なぜ、大人は“ゲームが得意”ということを価値として捉えられないのでしょうか? それは、親自身が学びと遊びを切り分けて教えられてきたからです。『ゲームが得意=集中力が高い』という得意があるのに、ゲームを単なるエンターテイメントとして考えていて、能力として捉えない。実は、すでに得意なことがあるのに気づいていないだけかもしれません」(山本さん)




