“鉄っちゃんアナ”としても親しまれる鉄道通のフリーアナウンサー・羽川英樹さんのラジトピコラム「羽川英樹の出発進行!」。今回、羽川アナがレポートするのは、大阪・関西万博への鉄道アクセスで活躍するJR西日本の「エキスポライナー」です。
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開幕から1か月余りが経過した大阪・関西万博。来場者の7割以上は、東ゲート側、会場直結の大阪メトロ中央線で夢洲駅にやってきます。
中央線は、近鉄とも相互直通運転し、生駒や学研奈良登美ヶ丘から直結。大阪市内を東西に横切っているので、途中、御堂筋線をはじめとする大阪メトロの8つの路線に接続するのも強みです。さらに、弁天町駅ではJR大阪環状線、九条駅では阪神なんば線にもつながるなど、大変便利な路線と言えるでしょう。
万博開催中は繁忙時に2分30秒おきの運行ダイヤを組み、対応します。ただし、6両編成という輸送力の問題もあり、朝のラッシュ時は通勤客と万博来場客が重なり、かなりの混雑となっています。

では鉄道利用で他に快適に行くルートはないのでしょうか? そこで今回取り上げたいのが、JR西日本の臨時快速「エキスポライナー」です。
その名の通り、万博にあわせて設定された列車は、始発の『新大阪』を出ると、途中は『大阪』『ユニバーサルシティ』しか停まらずに、万博シャトルバスの主要発着所となっている終点の『桜島』に到達するという速達性が魅力。
加えて、鉄道ファンにはたまらないルートも通り、普段とは違うホームから発着するという意外性もあるんです。それでは、今回はこのエキスポライナーに乗って、いざ、出発進行!


323系8両編成のエキスポライナーは、原則、1時間に1本(新大阪→桜島行の平日午前8時台のみ2本)。始発となる『新大阪』では、平日の午前10時台ならびに毎日運転する午前11時台以降は、2番線から出発します。ただし、和歌山・白浜方面へ向かう特急「くろしお」が主に入線するホームということもあってか、このホームから乗れることが意外と周知されておらず、ひそかに発車していきます。




