この時期には、食べ物でもお祓いをする風習があります。
代表的なのが、京都発祥の和菓子「水無月」。ういろうの上に小豆を散らした三角形の菓子で、透明感と涼しげな見た目が特徴です。

その起源は平安時代、貴族たちが暑気払いとして氷を食べていた風習にあります。氷が手に入らない庶民の間では、氷を模したこの和菓子が生まれたとされ、小豆には魔除けの力があると信じられてきました。
「初詣のように、年の後半を迎える“夏詣”として近くの神社を参拝され、茅の輪をくぐり、水無月を味わってみてはいかがでしょうか」(尾崎さん)
暑い季節を元気に乗りきるために、日本の伝統行事と知恵にあやかってみるのも1つの方法といえるでしょう。
(取材・文=洲崎春花)
※ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう』2025年6月1日放送分より





