◆学校でも「予防重視」 ガイドラインに基づく対応を
学校でも、熱中症対策は本格化しています。
環境省と文部科学省が作成したガイドラインに基づいて、多くの学校で対策が取られています。
体育や行事、部活動などの場面では、暑さ指数を使った判断や、こまめな水分補給、児童・生徒が体調不良を申し出やすい雰囲気づくりなどが重要とされています。
医師会は、「学校教育の現場から、医学的見地に基づいた研修の依頼や相談があった場合は、積極的に協力する」と述べています。
また、放課後のスポーツ活動などでも、学校と同様の対応が求められています。

◆「熱中症にならない」ことが最大の対策
熱中症は、軽症のうちに気づいて対応することが大切ですが、症状が進むと自力で助けを求められなくなるケースもあります。
医師会は、「なったらどうするではなく、とにかく“ならないようにする”ことが何より大事」と強調。
涼しい場所に移動して、水分と塩分をしっかり補給する、風を当てるなど、早めの対応が重症化を防ぐといいます。
さらに、熱中症特別警戒情報が出ている日には、屋外での活動を避け、エアコンを使って室内環境を整えるよう呼びかけています。
これから迎える本格的な夏に向けて、家庭でも、職場でも、学校でも「予防第一」で熱中症に備えることが求められています。







