躍動するインドネシア。
5月末、大阪・関西万博のパビリオン前で繰り広げられた伝統文化ステージには、たくさんの来場客が詰めかけた。




「ケチャ」という、インドネシア・バリ島に伝わる伝統的な舞踊劇。楽器を使わず、男性たちは、上半身裸のサロン(腰巻き)姿で、声で音楽を表現し、「チャッ、チャッ」という掛け声で、激しく踊る。


万博会場のシンボル「大屋根リング」沿いのパビリオン。リングの上にも人だかりができ、迫力の中に、どこか愛嬌のある男性たちの表情を楽しんだ。

東京都から訪れたファミリーは、「現地に行かなければ、これだけ本格的なダンスを観ることができないと思う。万博ならではのパフォーマンス。“熱さ”を感じた」と満足気に話した。
そして、プログラム終了後は観客もステージに上がり、ダンサーたちとの写真撮影タイムが設けられた。

インドネシア共和国国家計画開発者・副大臣のフェブリアン・アルピヤント・ルッドヤード氏は、ラジオ関西の取材に対し、「すでに60万人がインドネシアパビリオンを訪れた(5月27日現在)。展示もさることながら、来場者とのコミュニケーションや交流を楽しみ、インドネシアへの理解を深めていただいている」と手応えを語る。