【レポート】100年続く老舗牧場の『搾りびと』の思い 「先人の苦労や功績を1万年先にも伝えたい」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【レポート】100年続く老舗牧場の『搾りびと』の思い 「先人の苦労や功績を1万年先にも伝えたい」

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 そのほかの乳製品も製造・販売しています。現在、各都道府県の特産品などとコラボした商品をシリーズで作っており、そのなかのひとつには、滋賀県の特産『ふなずし』の乳酸菌を使ったチーズがあります。

 ほかに、和歌山県の梅酢を使ったチーズなどもあるそうで、47都道府県制覇も楽しみです。

牛との触れ合いで癒やしのひとときを過ごすいがらし

 自身を「搾りびと」と称する、山田さん。映画『おくりびと』にヒントを得た呼び名で、この名前に込めた思いを以下のように熱弁しました。

「人が、ヒツジやヤギの乳を搾って1万年、牛の乳を搾って8千年といわれています。先人の苦労や功績に思いを馳せながら、長い歴史を受け継ぐ誇りを1万年先まで伝えたい」(山田さん)

 そう語る山田さんの手をみた、いがらし。その手は大きくてやわらかく、しっとりした温もりを感じたそうで、「牛を大切に扱っていることが伝わってきた」と取材を振り返りました。

山田牧場の代表・山田保高さん(左)と、ラジオ関西『歌声は風にのって』パーソナリティー・いがらしあみ

 今後の展望について、「“3K牧場”を目指したい」と山田さん。一般的に“3K”はあまり良くない意味で使われることが多いですが、山田さんの指す“3K”は「かっこいい」「感動する」「かわいこちゃんが寄ってくる」を意味するそうです。

 そんなチャーミングな山田さんは、「エサ代の高騰など、多くの酪農家が大変な状況です。応援するためにも、牛乳をたくさん飲んでください」とのメッセージで締めくくりました。

 山田さんに「牛乳を使ったおいしいものとは?」と尋ねてみると、返ってきたのは「牛乳餅」との回答。

 牛乳200ミリリットルに対し、片栗粉と砂糖をそれぞれ20グラムを溶かします。弱火で混ぜると4分ほどで固まってくるため、固まったものをすくい、水でしめると出来上がり。きな粉や蜜をかけて食べるのがおすすめです。

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